日本文化を学ぶ【茶道、江戸千家】at東京国立博物館

今日は父と一緒に、江戸千家流のお茶を川上先生に教わりながら体験してきました。
お茶室は、「市中山処」というのをテーマに、都会の中にほっと一息つけるような落ち着ける空間を意識して作られていました。そのためお茶室までの道は、意図的に道幅を狭くしたり、道をクネクネさせたり、奥が見えないように木を植えるなど、まるで山奥に来たかのように錯覚させる工夫がありました。

最初は、待合室のようなところで参加者全員が数分待機し、おしゃべりをしながら緊張をほぐしていました。

茶室は入り口がとても小さく、中は4畳半ほどでした。掛け軸にはバレンタインが近いということもあり、美人図の絵が飾られていました。入り口が小さい理由は頭を下げて入り、そして、頭をあげるとパッと景色が広ることで、別の世界に来たような気持ちになってもらうためだそうです。


茶室に移動し、いざ茶事が始まると、お酒(僕は烏龍茶を飲みました)とご飯が出てきてそれを食べながらおしゃべりをさらにたくさんして仲を深めました。お茶だけだと思っていたので、とてもびっくりしました。ご飯はとても美味しかったです!!!


茶会と茶事で内容が大きく異なり、茶会は茶事のほんの一部を切り取ったものだそうです。今回は茶事を体験したため、2時間半ほどでした。茶事とは、数人で2〜3時間かけ、ホームパーティーのような感じでするものらしいです。今回は7人+川上先生でしました。
ご飯の後は一旦待合室に戻り、お菓子を食べてお茶が準備されるのを待ちました。

お茶の準備が終わり、茶室に戻ると掛け軸が変わっていて、お盆に椿を垂直に刺したものになっていました(写真を撮るのを忘れてしまいました、、、)。また、お茶の葉を入れる容器は秋の植物である菊の模様でした。なぜ菊にしたかきくと、この場でみなさんが沢山話し、「聞く」ことをしてほしいというメッセージを込めたとおっしゃっていました。まさに「粋」なはからいを感じ、感動しました!!!
お抹茶は濃茶と薄茶の順番で二種類頂きました。濃茶はカフェインがなかった戦国時代では、戦の前に飲むなど元気をつけるときに飲む、今でいう「エナジードリンク」のような働きもあったそうです。
濃茶はとても濃く、茶葉を練り込む感じで点てられています。初めて濃茶を飲んだのですが、ほろ苦く、て少し気が引き締まった感じがしました。もちろんとても美味しかったです!!
お茶を点てる川上先生の姿は本当にカッコよかったです!!!憧れました!

薄茶は用意していただいたお菓子と一緒にいただきました。チョコと砂糖菓子と一緒に食べたのですがとてもマッチしていて抹茶好きの僕にとって最高の組み合わせでした!!
また、贅沢なことに泡が多いものと少ないものと、二つ分点てていただきました!!!

泡の調節技術は高度なもので、川上先生の「技」であり、本当にすごいなぁ、、と感心しました。個人的には泡が少ないほうがお茶の味が感じられて好きでした!家で点てるときは泡少なめでいこうと思います!!!
最後は、参加者全員で茶室の前で記念撮影をしました!

茶事体験をする前は、「茶道」というのは、決められて方式にのっとって厳かに緊張感を常に持ちながらお茶を飲む。というイメージだったのですが、実際はそんなことはありませんでした。
茶事は、アットホームな雰囲気でおしゃべりを楽しみながらお茶を味わうもので、美味しいものを食べて、飲みながら、みなさんと仲良くなれるとても楽しいものでした!また、お茶碗やお菓子、掛け軸、部屋の構造などたくさんの所に細かな気遣いが見られ、最上級の日本古くから伝わるおもてなしを実感できました。また絶対参加したいです!!!